2017年11月5日日曜日

新ウィーン楽派のベルク(Berg)を楽しもう!

ベルク(Berg)と言えば、新ウィーン楽派の3人の中では叙情的な作品を作曲することで有名です。

・シェーンベルク(Arnold Schönberg)1874年 - 1951年
・ヴェーベルン《ウェーベルン》(Anton Webern)1883年 - 1945年
・ベルク(Alban Berg)1885年 - 1935年

新ウィーン楽派の3人の音楽は、それぞれ個性があり、私個人はWebernの音楽が好きですが、新ウィーン楽派に慣れていない方には、Schönbergの『浄められた夜』や、Bergの『ヴァイオリン協奏曲』を薦めています。

さて、上記2曲は、後期ロマン派までを愛好する方々には理解しやすいのですが、問題は次の難易度の段階となる曲を理解することです。
私個人は、Webernの『弦楽四重奏のための5つの楽章』作品5が好きなのですが、これは新ウィーン楽派への初心者向きの曲としては難しいかな、と思います。
そこで、Bergの『ルル組曲』が候補の1曲かな、と思います。

『ルル組曲』は、5つの交響的小品から構成されています。
I. Rondo (ロンド)
2. Ostinato (オスティナート)
3. Lied der Lulu (ルルの歌)
4. Variationen (変奏曲)
5. Adagio (アダージョ)

ちょうど、2017年11月5日の午後9時のNHKのEテレの「クラシック音楽館」のN響第1867回 定期公演の模様が放送されるので、それを録画して何度も見る(聴く)のが最も理解しやすいと思います。
N響の解説サイト
楽曲視聴|NHK交響楽団
ベルク (1885~1935) 「ルル」組曲 (約35分)

しかし、『ルル組曲』は新ウィーン楽派の曲の中で比較的理解しやすいとは言え、後期ロマン派と比べると、やはり難解な点があります。
そこで、上記の放送を初めて見る方は、以下の動画などを参考にして、全体の構造を把握しておくことをお薦めします。


I. Rondo (ロンド)


2. Ostinato (オスティナート)

3. Lied der Lulu (ルルの歌)

4. Variationen (変奏曲)

5. Adagio (アダージョ)

補足:
なお、「ルルの歌」の歌詞(ドイツ語)
Wenn sich die Menschen um meinetwillen umgebracht haben で始まる歌詞は、あえて省略しました。
原語の歌詞の検索は、各自の責任でお願いします。